めまい
めまい・ふらつきに悩んでいる患者様へ
めまいの原因は大きく3つに分けられます
耳(内耳)が原因
めまいの原因でいちばん多いもの。良性発作性頭位めまい症、メニエール病、前庭神経炎などです。
脳が原因
小脳や脳幹の脳梗塞・脳出血など。多くはありませんが、急いで治療が必要です。
耳・脳以外が原因
立ちくらみ、不整脈、貧血、お薬の副作用などです。
主なめまいの病名と特徴
| 病名 | めまいの特徴 | 続く時間 | 一緒に起こりやすい症状 |
|---|---|---|---|
| 良性発作性頭位めまい症 | 寝返り、起き上がる、上を向くなど、頭を動かしたときにぐるぐる回る | 数秒〜数十秒 | 吐き気。耳鳴りや聞こえにくさはない。めまいの中で最も多い |
| メニエール病 | ぐるぐる回るめまいをくり返す。疲れや寝不足がきっかけに | 10分ほど〜数時間 | 片耳の聞こえにくさ、耳鳴り、耳が詰まった感じ |
| 前庭神経炎 | 激しく回るめまいが突然起こる。風邪のあとに多い | 数日。ふらつきはしばらく残る | 強い吐き気・嘔吐。聞こえは変わらない |
| 前庭性片頭痛 | ぐるぐる、ふわふわなど。寝不足や天候がきっかけに | 5分〜72時間 | 頭痛、光や音がつらい。頭痛のない発作もある |
| 立ちくらみ(起立性低血圧) | 立ち上がったときに、目の前が暗くなる | 数秒〜数分 | 動悸、冷や汗。血圧の薬や脱水が関係することも |
脳の病気によるめまいに注意
小脳や脳幹の脳梗塞・脳出血でも、耳のめまいとよく似ためまいが起こります。手足のしびれ、ろれつが回らない、物が二重に見える、支えても立てない、といった症状があるときは、すぐに119番で救急車を呼んでください。数分で治まっても、脳梗塞の前ぶれのことがあります。
その他の原因
次のような病気が隠れていることもあります。
- 突発性難聴(片耳が急に聞こえにくくなる。早めに耳鼻咽喉科へ)
- 不整脈など心臓の病気(気を失った、気を失いそうになった)
- 貧血、低血糖、甲状腺の病気
- お薬の副作用(睡眠薬、不安を和らげる薬、血圧の薬など)
- 3か月以上ほぼ毎日続く、ふわふわ感(持続性知覚性姿勢誘発めまい)
疑わしいときは検査を行い、当院で治療できるものは当院で、必要に応じて専門の医療機関をご紹介します。
病名ごとの治療法
治療は、症状を和らげる薬、原因となる病気の治療、生活の工夫やリハビリを組み合わせます。めまい止めは長く飲み続けると、かえってふらつきが長引くことがあるため、必要な期間だけ使います。
良性発作性頭位めまい症
- 頭の向きを順に変えて、耳石を元の場所に戻す方法(耳石置換法)で治療します。耳石の場所によってやり方が違うため、教わった方法で行ってください。
- 数日〜2週間ほどで軽くなることが多いですが、再発することもあります。寝てばかりいるより、ふだんどおり動くほうが回復によいとされています。
耳の奥にある、体の傾きを感じるための小さな粒です。これがはがれて、回転を感じる管に入り込むと、頭を動かしたときにめまいが起こります。
メニエール病
- 発作のときは、めまい止めや吐き気止めで症状を和らげます。
- 予防の基本は、疲れ・寝不足・ストレスをためないことです。耳の奥のむくみを取る薬も使います。
- 聞こえが悪くなっていくことがあるため、耳鼻咽喉科での聴力検査もおすすめします。
前庭神経炎
- 強いめまいのときは、点滴や吐き気止めで症状を和らげます。食事がとれないときは、入院できる病院をご紹介します。
- おさまったら、早めに体を動かし始めることが回復につながります。
前庭性片頭痛
- 片頭痛の予防薬と、規則正しい睡眠、食事を抜かないなどの生活の見直しで治療します。頭痛のページもご覧ください。
立ちくらみ
- 立ち上がるときはゆっくりと。水分もこまめにとりましょう。
- 原因になっているお薬がないかを確かめ、必要に応じて調整します。自己判断でやめないでください。
脳の病気によるめまい
- MRIなどの検査ができる病院へ、速やかにご紹介します。起きて間もない小脳の脳梗塞は、CTには写らないことがあるためです。
- 再発を防ぐための血圧、糖尿病、脂質異常症などの管理は、当院で続けて行えます。
妊娠中・授乳中の方へ
使える薬が限られます。妊娠の可能性がある方、授乳中の方は、受診時に必ずお知らせください。
めまいは我慢せず、
原因を確かめることが大切です。
一人で悩まず、お気軽にご相談ください。
本ページは一般的な情報であり、個々の診断や治療は診察のうえで判断します。
